スマートグリッド導入における世界の動き

次世代電力ネットワークといわれる「スマートグリッド」について、基本的な仕組みから導入によってもたらされる変化などをわかりやすくまとめています。
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スマートグリッド導入における世界の動き

スマートグリッドが可能にする根底にあるものは、電力消費の見える化と電力需要側に対する電力供給側からの制御です。

 

それらを実現するためには、一般家庭を含めた需要家から電力供給システムの隅々までセンサーやモニター装置を完備することです。
これにより、電気の発電から消費(使うまで)を一体化して制御することができるようになります。

 

特に送配電(送電、配電)系統が十分に整備されていない中国を中心としたアジア諸国や中南米、中東、アフリカ諸国などでは安定した効率の高い系統の構築に向けて、急速にスマートグリッド導入の動きが激しくなっています。

 

アメリカにも目を向けると、2003年に起きた北米大停電が記憶に残りますが、それ以降も、各地域で停電は日常的に起きており、安定性の高い設備であるとはなかなか言えません。そのため、アメリカもスマートグリッド導入に向けて莫大な予算をつぎ込み国をあげて計画を進めています。

 

しかし、世界的にスマートグリッド導入の気運が高まっている中で、日本においてはそれはいまいちでした。
というのも、日本の電力設備は過剰品質だと言われることもあり、それだけ高い信頼性を誇る日本の送配電系統には過去に十分な投資が行われていることもあって、今以上の向上の必要性はないのではと考えるのは自然なことでした。

 

日本は、長年、送配電系統の設備品質と信頼性は世界一と言われており、莫大なコストをかけてまでスマートグリッド導入を進める必要はないのではないかという気運が高かったのです。

 

震災前までは日本の平均停電時間は年間16分、1軒当たりの停電は7年間に1回程度であり、実際、停電はめったに起きておらず、直近で停電した日を思い出すことができない人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、東日本大震災後、平均停電時間などの電力品質を表す数値を大幅に悪化させることになり、原子力発電所の事故、そして電力供給不足=停電への不安が、スマートグリッドの必要性を顕在化させることになりました。

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